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膝関節痛について <前編>

1.はじめに
  膝の痛みと一言で言うがそのなかには多くの内容が含まれています。一般的には変形性膝関節症にいたる一連の流れをさすと考えて話をそれに絞ります。

2.変形性膝関節症の自然経過
  膝の痛みを訴えるのは何歳頃でしょうか。成長期に膝の痛みを訴えることがあり、所謂成長痛といわれます。その後何時の間に消えて次に30代後半から40代頃にかけて膝が痛いと訴えてきます。そのとき外見上目立った変化はなく、膝関節内側前方に圧痛があります。その状態が何年か続くと膝が腫れて、関節に水がたまるなど外見的変化を伴ってきます。そのときにはレントゲンで膝関節の隙間が内側でわずかに狭くなっています。そろそろ正座ができなくなってきます。正座ができないまま無理を続けて何年かたつと膝の腫れはひどくなり、外見的にも変形がわかるようになります。レントゲンで関節の隙間は全体的に更に狭くなり、膝関節を構成する大腿骨、下腿骨、膝蓋骨の関節部辺縁に変形が起こって、関節も曲がらなくなります。さらに時間がたつと下肢全体がO脚に変形し、関節も大きく変形して腫れ、痛みのため歩行に困難をきたすようになるとそろそろ手術しましょうと言うことになります。

3.膝の痛みの原因
  痛みの原因は炎症による。だから消炎鎮痛剤が大体において有効です。ただしなぜ膝の内側が痛むかということが問題です。私の観察では骨盤の歪み、腰椎の捻れが基にあり、そのしわ寄せが膝関節に及び、関節の内側に不均等に圧がかかり、炎症が起こるようです。成長痛や比較的若い人の膝の痛みもそれによって起こると考えています。その歪みが時間とともに蓄積され、年齢を重ねるうちに膝の内転筋に短縮が加わって関節腔の内側の圧が更に高まり、関節間隙が更に狭くなり、炎症が強くなり腫脹が進行し痛みが強くなります。一方腰椎骨盤の捻れも同時並行で進み、内転筋や腱の短縮も更にすすみ、関節の隙間が消失すると軟骨は消失、骨と骨がぶつかり痛みは耐えがたいものになります。関節の動かせる範囲が狭くなり、膝を曲げるだけでも痛みが起こるようになります。

テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体

プロフィール

仲原靖夫

Author:仲原靖夫
昭和51年広島大学卒業、中部病院で外科の研修を終え、八重山病院、アドベンチスト・メディカルセンター、ハートライフ病院、屋比久産婦人科小児科東洋医学センターで西洋医学と東洋医学を併用した診療を続けてきた。現在、『仲原漢方クリニック』(沖縄県那覇市牧志)院長。

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東洋医学の雑記帳

仲原漢方クリニック院長のドクター仲原が、1992年から2001年まで、週刊レキオに東洋医学、漢方関連の記事を掲載していたものをまとめた本です。現代西洋医学と東洋医学の病気の考え方の違いや漢方についてわかりやすく解説されています。 冷えの害、不定愁訴について、漢方で癌は治せるか、リウマチと漢方、肩こりについて、風邪について、偏頭痛、不眠、関節痛、自律神経失調症など。

定価:1,000円(税込価格)

発行:(株)週刊レキオ社
(株)週間レキオ社又は全国の書店および「当クリニック」にて販売中

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