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しゃっくりについて

  しゃっくりは誰もが経験したことのある身近な症状であり、何らかの原因で周期的に横隔膜が痙攣する病気である。しかし深刻なものはそう多くはない。自分の経験では焼き芋を食べて飲み込むときに、芋の塊が食道に詰まってしゃっくりを起こすことがたびたびあったと記憶している。
  息を止めていきんだり、びっくりさせたりすると止まるといわれるように、何時の間にか治ってしまうのが普通である。古い医学書であるヒポクラテス全集の記録では、くしゃみを起こすとしゃっくりが止まると記載されている。
  ところが外来をおとずれるほどのしゃっくりは深刻で、一週間も続いているということもある。しゃっくりで物が飲み込みにくいとか、しゃべろうとすると発作が起こるというように、日常生活を相当不快にする場合がある。しかし幸なことにそんな重症のしゃっくりの頻度はそんなに多くはない。
  漢方では一般的には胃が冷えてしゃっくりが起こるとされている。ところが最近経験した症例では便通をよくしたらしゃっくりも止まった。
  しゃっくりの有名な漢方処方は柿蒂湯で、柿の蔕(へた)の入った漢方薬である。胃が冷えた場合には胃を温める作用のある呉茱萸の入った呉茱萸湯や人参湯を処方し、冷たいものを飲まないように指導する。
  重症でICUに入院しているような患者のしゃっくりでは、体の冷えがもっと強い場合に使用する附子(とりかぶと)の入った四逆湯を使ったこともある。
  先日見えた方のしゃっくりはどうもクーラーで冷えたために起こったらしい。呉茱萸湯でよくなった。また頑固なしゃっくりで胃を温めたがよくならず、便秘勝ちでお腹がはるというので調胃承気湯という下剤を使ったらよくなった。
  たかがしゃっくりというが、頑固なしゃっくりの場合、現代医学ではほとんど対応できないのではないかと思う。

テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体

プロフィール

仲原靖夫

Author:仲原靖夫
昭和51年広島大学卒業、中部病院で外科の研修を終え、八重山病院、アドベンチスト・メディカルセンター、ハートライフ病院、屋比久産婦人科小児科東洋医学センターで西洋医学と東洋医学を併用した診療を続けてきた。現在、『仲原漢方クリニック』(沖縄県那覇市牧志)院長。

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東洋医学の雑記帳

仲原漢方クリニック院長のドクター仲原が、1992年から2001年まで、週刊レキオに東洋医学、漢方関連の記事を掲載していたものをまとめた本です。現代西洋医学と東洋医学の病気の考え方の違いや漢方についてわかりやすく解説されています。 冷えの害、不定愁訴について、漢方で癌は治せるか、リウマチと漢方、肩こりについて、風邪について、偏頭痛、不眠、関節痛、自律神経失調症など。

定価:1,000円(税込価格)

発行:(株)週刊レキオ社
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