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春の体調管理

  この頃は日中の気温が上がり、躑躅(つつじ)が咲き、そろそろ夏になろうかという沖縄です。
  この時期の気候の特徴で目に付くのは最高気温と最低気温の差が大きいことです。外界の温度変化に左右されずに体温を一定に保とうとする人体にとって外界の変化に対応するための負担が大きい要注意の時期でもあります。暑い日中に衣を合わせると夕方から夜にかけて冷えすぎるし、最低気温に合わせると日中暑すぎるという面倒さがあります。また起きている間は気温の変化に気がついて意識的な調整ができますが、寝てしまうとそれができず、つい冷えて風邪をひいてしまうのではないかと考えさせられる事がしばしばあります。
  言わずもがなのことではありますが、寝具は寒い気温に合わせて備えること、被服は急な気温の変化に対応でき、調節できるように幅を持たせることだと思います。
  このごろ外来の患者さんにちょっとした変化が出始めております。皮膚の病気が夏型に変りつつあることです。冬の間気温が低く目立たなかった症状が気温湿度の上昇に伴って目立ってくるのです。このような病態を漢方では湿熱といいます。浮腫を伴う炎症のことで、当然気温と湿度の上昇によって悪化してきます。冬の日差しは比較的弱く皮膚を傷めることも少なかったのですが、そろそろ直射日光の皮膚に対する熱の作用が強くなるので、炎症による皮膚病の人は要注意です。
  木の芽時という言葉があります。春先の新緑の季節になると精神的に落ち着かない人が増えてくることを示しているようです。なぜそうなるのでしょうか。冬の間寒いのでエネルギーを消耗しないようにじっとしておりますが、温かくなると気温の上昇により、代謝が活発になります。代謝が盛んになることは交感神経が刺激されることになり、精神的にはいらいらしやすくなるということではないかと思います。春は生命の芽吹きの季節です。良くも悪くも新しいスタートを切る時期です。それぞれ新たなストレスに対応しなければならない社会的側面もあるのでなおさら落ちつかないのではないかと考えてみました。
  私は今年の冬は風邪をひかずにやり過ごせるのではないかと思っておりましたが、ついに風邪をひきました。原因は痩せ我慢にあるようです。旧正月を過ぎてもまだ寒さが残っている時期に、これぐらいはいいだろうと我慢をしたら、ついにくしゃみ、鼻水、微熱が出てきたのです。少し寒いかなと思ったときに面倒がらずに一枚余分に衣服の調整をちゃんとすればよかったのです。これくらいいいだろうとやせ我慢をした結果であると今年も反省です。
  年齢にもよりますが外界の微妙な変化を敏感に察知して体温維持をこまめにこころがけることが健康な心身を維持するポイントのようです。

テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体

プロフィール

仲原靖夫

Author:仲原靖夫
昭和51年広島大学卒業、中部病院で外科の研修を終え、八重山病院、アドベンチスト・メディカルセンター、ハートライフ病院、屋比久産婦人科小児科東洋医学センターで西洋医学と東洋医学を併用した診療を続けてきた。現在、『仲原漢方クリニック』(沖縄県那覇市牧志)院長。

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東洋医学の雑記帳

仲原漢方クリニック院長のドクター仲原が、1992年から2001年まで、週刊レキオに東洋医学、漢方関連の記事を掲載していたものをまとめた本です。現代西洋医学と東洋医学の病気の考え方の違いや漢方についてわかりやすく解説されています。 冷えの害、不定愁訴について、漢方で癌は治せるか、リウマチと漢方、肩こりについて、風邪について、偏頭痛、不眠、関節痛、自律神経失調症など。

定価:1,000円(税込価格)

発行:(株)週刊レキオ社
(株)週間レキオ社又は全国の書店および「当クリニック」にて販売中

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