自分が風邪を引くのはどういうときか整理してみた。
これまで私が風邪をひくのは季節の変わり目か真冬であった。季節の変わり目に風邪をひくのは夏から秋にかけてそろそろ寒くなろうという頃、下着が夏のランニングから袖なしの下着に変わるころである。少し涼しいけどまあランニングでいいかという時に肩を毛布から出したまま寝ると、身体が冷えて喉をやられ、しばらくすると風邪をひくというパターンである。そのときせめて肩を覆った袖なしのシャツであればよかったのにと思うが、後の祭りである。邪は肩から入るということを聴いたことがあるが、確かに肩を冷やすと風邪をひきやすいというのは実感である。このとき肩を覆うだけで微妙に身体の温まり方が違うと感じる。
もう一つのパターンは診察衣にある。冬寒くなったころでもクリニックの診察室は比較的暖かいので半そでの診察衣で通すことが普通である。日によって気温が下がり、少し寒いかなと思うが我慢できないほどの寒さではないから少し我慢をする。その裏には更衣室までガウンをとりに行くのが面倒であるという横着な心が働いている。その微妙な手抜きで風邪にやられるのである。喉が痛くなり、何となく体がだるくなり、しまったと思うのである。すると翌日は微熱と鼻水でやっとで診療を終える。この場合はちょっと我慢すれば我慢できなくもない微妙な寒さに、やせ我慢せずにガウンを一枚重ねると予防できた風邪である。何度かくりかえしているうちに無理は禁物と気づき、やせ我慢はやめることにしたら風邪をひかなくなった。
もう一つの風邪は寝具に関係がある。秋から冬に向かう季節に薄手の毛布から厚手の毛布または布団に替えるタイミングにある。少し寒いけどまあいいかと薄い毛布で我慢したとき、朝起きたら喉をやられ、しばらくするとのどの炎症から咳,痰をともなう気管支炎になってしまう。寒いかなと思ったときに夜中で面倒ではあるが起きて毛布を変える手間を怠ると風邪をひいてしまい、何日も苦しむことになるのである。
クーラーを使用する場合も同様で、寒いかなと感じた時にすぐ調整温度を上げるような迅速な対応が大事であることもわかった。
このように風邪を引くきっかけとなる身体の微妙な感覚に注意すると早めの防寒対策ができ、風邪を引きにくくなるのではないかと思う。予防が肝心であることが納得できると思う。
その上で風邪かなというときにすぐ漢方薬、葛根湯や麻黄湯、桂枝湯などが手元にあれば一服で風邪の出鼻をくじくことができる。
風邪を引くという言葉が示すように、風邪はどうも自分の不摂生により呼び込んでいるような気がする。風邪のときウィルスが活性化されているとすればその注意を怠って身体を冷やした結果ではないかと思われるのである。
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テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体